佐久間レールパーク寸見
第1回 2009.-7.18
第2回 2009.10.24
2009.11.-1をもって閉園予定となっている佐久間レールパーク。
イベント直前の忙しい時期だというのに行ってきました。
今行かないとできない、貴重な体験をするために。
新幹線と特急を乗り継いで午前中に到着しました。
ホームに降りると”佐久間レールパーク号”お出迎え。
(別にこれに乗っていったわけではないのです)
次のステージへ、とはいうものの・・・
このような看板を見ると物悲しくなってしまいます。
詰所を利用した本館の建屋です。
遠目にパンタグラフが置いてあるのが見えます。
今回の目的はこれです、”オヤ31”
閉園前の特別公開を実施中で、
7月はオヤ31の車内の見学ができます。
一般の方にはただの古い車輛としか映らないかもしれません。
しかし、これが実はすごい車輛なんです!
建築限界測定車オヤ31
記号の「ヤ」は「やくむしゃのヤ」と言われていますが、
一般営業用の車輛ではありません。一般人は乗車できません。
ご覧のように車体に測定用の矢羽がついています。
新線開通時や新規電化後とか建築限界内に構造物がないか、
走りながら測定するための事業用車輛なのです。
車内のようす。
矢羽の先はケーブルにつながり車内に引き込まれています。
屋根の矢羽を監視する天窓も見られます。
トイレも状態よく保存されています。
普通の落下式の汽車のトイレです。
車内はこのような白熱灯が点っています。
控室はロングシートになっています。
備品管理のための黒板が掲示されていたり。
本当に網を編んだ”網棚”が素敵です。
隣の部屋にいくと机があったり事業用車っぽいです。
見方によっては木造校舎の理科室にも見えます。
振り返って控室を見るとこんな感じです。
天井の扇風機がなんとも懐かしい。
車内の張り出しの外側はデッキ状になっていて、
矢羽の監視ができるようになっています。
こんな車輛もありましたよ、”クモハ12”
鶴見線で12052と12053が働いていたのも懐かしい。
クモハ11200を再改造した両運転台車です、
というより私は旧モハ31改造といった方が分かりやすいな。
増設運転台側の直線雨トイが旧モハ31系改造の証。
既設運転台・増設運転台側の車内のようす。
ドア部分にそそり立つスタンションポールが素敵です。
私にはこの車輛もかなりキています。
一等寝台車”マイネ40”
マイロネフ37290を真似て進駐軍が作らせた車輛です。(たしか)
本家のマイロネフ37290は2両くらい現存してたかな?
御料車14号と他に大阪に1両あったような気がしますが・・・
構内には他にも多数の車輛が展示されています。
「ゆっくりしてけね」とありますが、忙しいので。
今回はこのくらいで終了となりました。
続きはまた次回ということで。
第2回 2009.10.24
閉園1週間前、第2回目の訪問をしました。
今回は諸事情により車での移動となりました。
旅の中継地点は天浜線の天竜二俣駅です。
当日はご覧のようにあまりいい天気ではありませんでした。
中部天竜駅前の駐車場は満車のため、橋を渡った対岸に駐車。
とぼとぼと徒歩で橋を渡っていくと、だんだん見えてきました。
閉園まであと8日です。(涙)
10月の特別展示車輛は「流電=モハ52」です。
モハ52の運転室。とにかく広い!
窓外にはオヤ31とマイネ40が見えます。
もう、とにかく人が多すぎ。
この写真撮るのも大変だったのです。
人がいなくなった一瞬をとらえます。
車内に灯る白熱灯。
車端部のロングシート。
クロスシートより座り心地はよかったな。
ディーゼルラッセルも展示されていたようですが完全スルー。
他の人には人気になっていて撮影する人が多かったです。
私の場合、キ600とかキ900とか少なくともキ100あたりなら・・・
クモハ12の運転室に入れたようですが、人多すぎ。
人の多さに頭にきてしまって、、、
最後はこんな写真ばかり撮ってました。
くら形台車とか。
こちらは何の変哲もないスニ30ですが、、、
ふと気がつくとダブルルーフの明り窓から
光が差し込んでいるではありませんか!
外から良く見ると明り窓にガラスが入っています。
雨漏り対策などで明り窓が塞がれていることが多いのですが、
こういった細かい部分の処理に車輛への愛情が感じられます。
展示棟の一室では素晴らしい竹細工の機関車たちが。
で、この機関車、1100形式と紹介されていますが、
私にはどう見ても1150形式に見えるんですが・・・
1150じゃないのかな、気のせいかな?
次回は、JR東海博物館(仮称)で!!
おまけ
中部天竜駅に通じる道はこの橋で川を渡っています。
ダムが出来る前はこちらの橋に鉄道が通っていたようです。
車が行き違うだけの幅がない、単線用のトラス橋です。
レールの埋まっている部分が2条、アスファルトが割れてます。
件の橋をたどっていくと、ここに突き当たります。
ダムが出来る前はなかった施設ということなのかな。
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